相撲の取り組み前に、力士が立っては下がり、なかなか始まらない時間があります。これが「仕切り」と呼ばれるものです。初めて見る人は「なぜすぐ始めないの?」と疑問に思うかもしれませんが、ここにも相撲ならではの意味があります。
結論から言うと、仕切りは「力士が心と体を整え、正々堂々と勝負するための準備時間」です。仕切りの間、力士は呼吸を整え、相手の動きを観察し、自分の気持ちを落ち着かせています。ただにらみ合っているだけではなく、集中力を高める大切な時間なのです。
また、仕切りには時間の上限が決められています。幕内や十両では最長四分、下の番付ではそれより短く設定されています。この時間内であれば、何度立ち上がっても問題ありません。行司はその時間を管理し、公平に進行する役割を担っています。
初心者の方は「引き延ばしている」と感じるかもしれませんが、仕切りがあることで、不意打ちや準備不足による危険な立ち合いを防ぐ効果もあります。力士同士が納得した状態で当たることが、安全で質の高い勝負につながります。
観戦では、仕切り中の表情や動きから、力士の緊張感を感じ取ってみてください。
塩まきと同様に、取り組み前には重要な準備時間があります
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