なぜ塩をまくの?意味と理由

相撲の試合前、力士たちが土俵へ向けて繰り返し塩を投げる光景を目にします。相撲観戦が初めての方には「どうしてあれほど何度も塩を投げるのか」という疑問が浮かぶでしょう。この動作には、明確な背景と古くからの経緯が存在します。

端的に述べるなら、力士による塩投げは「土俵の浄化と、危険のない環境を維持するため」に行われます。相撲という競技は宗教的な性格を帯びており、土俵は聖なる空間として位置づけられてきました。塩という物質は昔から穢れを祓い、その場を清浄にする働きがあるとみなされており、その信仰が現代にも脈々と継承されています。

さらに、塩には具体的な効用も備わっています。力士は素足で力強く激突し合うため、土俵上で負傷してしまうケースも決して珍しくありません。塩を投げることによって除菌の働きが生まれ、病原菌の侵入を防ぐという意義もあるとされています。実際、ケガをしている力士が通常より多量の塩を投げている場面に出くわすこともあります。

相撲に不慣れな方の目には形式的な動きに映るかもしれませんが、塩投げは心理的側面と実務的側面の双方を担う重要な振る舞いです。ただの演出ではなく、長きにわたって求められてきた習慣だと捉えると、受け止め方が異なってくるはずです。

試合を観る際は、それぞれの力士による塩の投げ方の特徴に着目してみると、新たな発見があるでしょう。

塩まきと同様に、取り組み前には重要な準備時間があります
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