相撲界に入ったばかりの力士は、最初からテレビに映る階級表に名が載るわけではありません。初めて見る方には「新人はどこからスタートするの?」という疑問が湧くでしょう。実際には、力士の道には明確な出発点が存在します。
端的に言えば、新人は「前相撲」と称される段階から力士人生を歩み始めます。入門後すぐ階級表に掲載されるのではなく、まず前相撲で実際に勝負を行い、力士としての第一歩を記します。ここで一定の戦績を残すと、正式に階級表へ名前が記載されます。
階級表に載った新人は、最も下の階級である序ノ口からスタートします。そこから序二段、三段目、幕下と段階的に階級を昇っていきます。この時期は給与が出ず、上位力士の身辺の世話をしながら、稽古に打ち込む日々が続きます。
厳しい下積み期間を経て、十両まで昇格して初めて「関取」の地位を得て、給与が支給されます。ここまで辿り着けるのは、ごく限られた者だけです。そのため、新人時代の努力は極めて大切だと考えられています。
観戦する時は、下位階級から這い上がってきた力士の経緯を知ると、一つ一つの勝敗の価値がより深く実感できます。
厳しい下積みの先にある最高位が横綱であり、その地位には特別な意味があります。
→横綱が特別な存在とされる理由

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